東京湾アクアラインに関連する2024年のニュースをまとめた記事です。
東京湾アクアラインは便利である一方、特に土日祝日の渋滞が問題となっており、経済的な損失が大きくなっていることから、解決に向けた取り組みが成されています。
2024年東京湾アクアライン関連ニュース
ロードプライシング内容の変更について
NEXCO東日本 2024年12月4日
2023年7月から実施されているロードプライシングについて、2025年4月から内容が変更になることがアナウンスされました。
対象期間 : 2025年4月1日 ~ 2026年3月31日までの土日・祝日
(1月2日、1月3日、振替休日を含む)
※ロードプライシング:特定の時間帯において自動車利用者に対して課金することで、交通渋滞や大気汚染の緩和を図る施策
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大きな変更点は下記の通りです。最も渋滞する時間帯において通常の2倍の料金を支払う形に変更になっています。
・土日・祝日 上り線 13時~19時 の料金が 1,600円 にアップ
・土日・祝日 下り線 5時~7時 の料金が 1,000円 にアップ
・土日・祝日 上り線 20時~24時 の料金が 400円 にダウン
東京湾アクアライン拡幅プロジェクト
建設通信新聞 2024年12月20日
東京湾アクアラインの拡幅プロジェクト(橋梁部6車線化、3本目のトンネル掘削)が検討されているとのこと。
アクアラインを巡っては千葉県が国に対して6車線化など、交通容量の拡充方策について中長期的な視点からの検討を求めている。災害時・緊急時に都心と成田国際空港を結ぶ代替ルートの確保や、地方創生、国土強靱化などを進める上で極めて重要な高速道路だからだ。
技術的な難易度は高いが、そもそもアクアラインの橋梁部は現行の4車線から6車線に拡幅できるように建設されたほか、3本目のトンネルを掘り進めることが可能な構造となっているという。
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「第二アクアライン」実現へ期成同盟会設立
産経新聞 2024/11/9
房総半島の千葉県富津市と、東京湾を挟んだ先にある神奈川県横須賀市を高架橋か海底トンネルでつなぐ「東京湾口道路」を実現しようという壮大な構想が再び、動き出した。この15年ほど事実上、凍結されていたが、千葉県側の13の自治体などで構成する期成同盟会(会長=高橋恭市富津市長)が10月に設立された。地元の財界や地方議員も含め、既にある千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアラインに続く「第二のアクアライン」を夢見て国への働きかけを積極的に進める。
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アクアラインマラソン開催による交通規制について
2024年11月10日(日)「ちばアクアラインマラソン」の開催に伴い、東京湾アクアラインについて下記の通り通行止めとなります。
→ 今回も無事に終了しました。
申し込み倍率を見てみると、ハーフマラソンが人気のようです。マラソンの方の倍率は1.1倍、(2022年は1.4倍)となっています。
区分 | 全体 | マラソン | ハーフマラソン |
---|---|---|---|
(1)申込者数 | 23,552人 | 11,226人 | 12,326人 |
(2)一般枠定員 (全定員) | 14,400人 (17,000人) | 10,190人 (12,000人) | 4,210人 (5,000人) |
倍率((1)/(2)) | 1.6 | 1.1 | 2.9 |
千葉行きの「アクアライン渋滞」減った!車線引き直し作成大成功
Yahooニュース 2024年9月1日
東京湾アクアラインの千葉方面へ向かう「川崎浮島JCT」で2024年1月に行われた「車線の引き直し」、これによって渋滞が緩和されていることがわかりました。”]従来は、首都高湾岸線からの2車線が左から、川崎線からの1車線が右から合流し、その後に最も左側の車線が終了していました。これを改め、「最も右側の車線」つまり川崎線からの1車線が終了する形とすることで、湾岸線からのクルマが車線変更することなく2車線でトンネルへ直通する線形となりました。その結果が、8月27日に千葉県で開かれた「東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会」にて紹介され「渋滞状況が大きく改善し、川崎浮島JCT周辺の渋滞損失時間が約10%短縮された」とのこと。特に横浜方面からの利用者にとっては、一定の効果があったといえそうです。
通行料金変動 来年度も試験導入継続へ調整
東京湾横断道路株式会社 2024年3月27日
2023年7月22日(土)〜 土日祝日に実施されている通行料金変動制(ロードプライシング)は当初、2024年3月31日(日)までの実施予定でしたが、一定の効果が認められるとの結果より、令和6年度末まで継続する旨の決定が成されました。
【社会実験内容】(対象期間以外は現行と変わりません)
〇 対象期間:令和7年3月31日までの土日・祝日 (1月2日、1月3日、振替休日を含む)
〇 対象区間: 東京湾アクアライン上り線 木更津金田IC→浮島IC
(木更津→川崎方面)
〇 対象車両:ETC車(全車種)
君津バスターミナル駐車場でカーシェアサービスの実証実験中!
君津市公式HP 2024年3月22日
アプリで会員登録(登録無料)し、アプリで予約・クレカで支払い、アプリで施錠解除・出発できるサービスです。
利用料金 15分220円から(ガソリン代等込み)
利用可能車両 普通乗用車(トール)1台、軽乗用車(タント ファンクロス)1台、軽貨物自動車(アトレー)1台
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まとめ
コロナ禍が明け、経済が回り始めると同時に交通渋滞の問題が再燃してきている2024年です。渋滞緩和策として、ロードプライシングの2025年4月以降の継続および内容の見直しが発表されたことはインパクトがある内容となっています。
また、第2のアクアライン構想やアクアラインの幅広プロジェクトなど、巨額かつ長期に渡る公共事業に絡む大きな話しも出てきています。
by まさいち